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flat.vmdkだけからVMをリストアしてみた。

ESXiで動いているVMを他のESXiに移動する必要があり、datastoreを覗いてみるとflat.vmdkファイルしかない…。VMXやVMDKファイルも存在しません。こんな状況でも移行が必要なので、リストアと移行を試みました。今回は残されていたflat.vmdkファイルをtest-flat.vmdkとします。

まず、ディレクトリを一つ作成し、test-flat.vmdkと以下で作成するファイルを一つのディレクトリにまとめておきます。

1. test-flat.vmdkに対応するVMDKファイルの作成
テキストエディタで以下の内容を入力し、test.vmdkとして保存します。

# Disk DescriptorFile
version=1
encoding="UTF-8"
CID=fffffffe
parentCID=ffffffff
createType="monolithicFlat"
 
# Extent description
RW 83886080 FLAT "test-flat.vmdk" 0
# この数字はディスクサイズによって変更する必要があります。この場合は約40GB
 
# The Disk Data Base
# DDB
 
ddb.virtualHWVersion = "4"
ddb.geometry.cylinders = "5221"
ddb.geometry.heads = "255"
ddb.geometry.sectors = "63"
ddb.adapterType = "lsilogic"
ddb.toolsVersion = "0"

2. VMXファイルの作成
テキストエディタで以下の内容を入力し、test.vmxとして保存します。

.encoding = "UTF-8"
config.version = "8"
virtualHW.version = "10"
numvcpus = "2"
memsize = "2048"
displayName = "test"
guestOS = "other-64"
ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "test.vmdk"
ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.connectionType = "nat"
ethernet0.virtualDev = "e1000"
ethernet0.wakeOnPcktRcv = "FALSE"
usb.present = "TRUE"
ehci.present = "TRUE"
sound.present = "TRUE"
sound.virtualDev = "hdaudio"
floppy0.present = "FALSE"

各パラメータは、なるべく移行前の設定に合わせた方が良いでしょう。

3. 仮想マシン起動
VMware Workstationを使用して作成したファイルでVMが起動するかテストし、ovfテンプレートを出力します。

こちらのサイトの「VMware Workstation Pro Download」リンクからダウンロードします。※BROADCOMのアカウントが必要です。

ダウンロードページに行き「VMware Workstation Pro 17.0 for Personal Use (Windows)」を選択し、最新バージョンをクリックしてダウンロードします。exeを実行してインストール時にPersonal useを選択します。※ライセンスを入力する必要はありませんでした。

これで準備は整いましたので、VMware Workstationで一度VMを起動してみます。「open a virtual machine」を選択して作成したtest.vmxファイルを指定して起動します。

無事に起動することができたら、いよいよovfテンプレートの出力です。

4.OVFテンプレートへの出力
Workstation上で今回起動した仮想マシンを選択し
[ファイル] > [OVF へエクスポート] を選択
ファイル名を入力し保存するとOVFファイルへのエクスポートが開始されます。

OVFファイルがエクスポートされたら、元からあるtest-flat.vmdkや今回作成したファイルを
移行先のESXiにOVFテンプレートからインポートする事でVMが復活しました。

よかったよかった。

Categories: ESXI
Tags: VMware
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