MBR（マスターブートレコード）からGPTへSSDを変換してみた【手順解説】

5〜6年前に作ったパソコンのシステムディスクは、ブートローダーが MBR で作成されていました。
このままでは Windows 11 にアップグレードできないため、SSD を GPT に変換してみました。

今回は特にバックアップを取らずに作業しています。実際には重要データがある場合は必ずバックアップを取ってください。

1. SSD が MBR か GPT か確認

1. Winキー + X → ディスクの管理 を開く
2. システムドライブ（C:）を右クリック → プロパティ
3. ボリューム タブを開く
4. パーティションのスタイル を確認

– MBR → 要変換
– GPT → 問題なし

今回は MBR だったため、変換が必要です。

2. MBR → GPT 変換の準備

1. 管理者権限で コマンドプロンプト を起動
2. 変換可能かチェック：

mbr2gpt /validate /allowfullos

出力例：

MBR2GPT: Validation completed successfully

「現在のシステムディスクを GPT に変換可能」という意味です。作業を続行できます。

3. MBR → GPT 変換の実行

mbr2gpt /convert /allowfullos

出力例：

MBR2GPT will now attempt to convert the default boot disk.
If conversion is successful the disk can only be booted in GPT mode.
These changes cannot be undone!

Conversion completed successfully
Call WinReRepair to repair WinRE
MBR2GPT: Failed to update ReAgent.xml, please try to manually disable and enable WinRE.
MBR2GPT: Before the new system can boot properly you need to switch the firmware to boot to UEFI mode!

メッセージの意味

• Conversion completed successfully → GPT 変換は正常に完了
• Failed to update ReAgent.xml → WinRE（回復環境）の設定ファイル更新が失敗。ブート自体には影響なし
• Before the new system can boot properly… → BIOS 設定で UEFI モード に切り替える必要あり

4. BIOS で UEFI モードに切替

1. PC を再起動 → BIOS に入る（通常は Del や F2）
2. 「Boot」タブで以下を設定：
   • CSM（Compatibility Support Module） → 無効
   • Boot Mode → UEFI
3. 設定を保存して再起動

この設定で、SSD が GPT 化された状態で UEFI ブートできます。データの損失もありません。

5. WinRE の確認

変換時に出た ReAgent.xml の警告について、WinRE の状態を確認：

reagentc /info

出力例：

Windows RE の状態: Enabled
Windows RE の場所: \\?\GLOBALROOT\device\harddisk1\partition4\Recovery\WindowsRE
REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。

ポイント：

• Enabled → WinRE は正常に有効
• /info コマンドも成功 → 修正は不要

WinRE は以下の機能を提供します：

• システムの復元
• イメージによる回復（バックアップからの復元）
• 自動修復
• コマンドプロンプト起動

6. まとめ

• SSD を MBR から GPT に変換
• BIOS を UEFI モードに切り替え
• WinRE も有効で問題なし

これで Windows 11 にアップグレードする準備は完了です。